2015年12月22日火曜日

文末イントネーションのワークショップ終了

12月18日(金)に,イェールの先生方に対して,文末イントネーションのワークショップをしました。
(12月19日(土)ではありませんでした)

文末イントネーションの教え方を考えるために,まず,音声教育の教科書などを見ました。
ですが,ヨ,ネなどと文末イントネーションとの関係があまりきちんと説明されていないことが分かりました。
それでは,ヨ,ネが使えないのは当たり前です。もちろん,使える人もいるんですが,
学習者個人の能力だけに頼るのは教師としては情けないことです。
そこで,ヨ,ネと文末イントネーションの関係について,論文を読んだり,内省したりしました。
でも,前に書いたように,よく分かりません・・・。

教育としては,ヨ,ネについて,全ての文末イントネーションを網羅し,さらに,
すべての発話意図をもうらすることは必要ありません。また,網羅すれば,研究者としては
満足かもしれませんが,そのような多すぎる情報によって,学習者に混乱させることは
教育者としては,あってはならないことです。
そこで,実際にヨ,ネの文末イントネーションを学習者が習得するための教育方法を
こちらにいる間に考えて,実践してみようと思っています。
最終目標は,学習者に何か発話意図があるときに,ヨ,ネのさまざまな文末イントネーションのうち,
どれを用いたらいいかを考え,実際にそれが言えることです。
そのためには,ヨ,ネのさまざまな文末イントネーションの発話意図を知ることと
それが実際に言えることが必要です。
ヨ,ネのさまざまな文末イントネーションの発話意図のすべてを網羅することは
教育上はよくないと上で書きました。でも,私が恣意的に選ぶのもよくないでしょう。
そこで,初級教科書のヨ,ネをすべてピックアップし,それらの文末イントネーションと
発話意図を調べることを今日から始めました。
とりあえず,『みんなの日本語』を使っています。
そこで,ヨ,ネの文末イントネーションと発話意図を分析できれば,それらをとりあえずの
プロトタイプとして,必要なら,さらに加えて(これも,ほかの教科書を分析してりして),
教えるべき項目を考えたいと思います。
主な用法を例文とともに提示し,発話意図を理解させ,練習するという方法を考えています。
まずは,地道な作業をしなければなりませんが,研究って,そういうものですよね。
音声教育については,自分の力で,教育の部分を,圧倒的によくしたいと思っています。

がんばります。

    河野俊之

2015年12月15日火曜日

アリゾナ

きのうアリゾナから帰ってきました。
12月5日(土)から13日(日)までの8日間の旅でした。
感想は,楽しかった!!!しかありません。


12月7日(月)-8日(火)は,セドナやグランドキャニオンに行きました。
車で5時間ぐらいだったのですが,アリゾナ州立大学の先生がすべて運転してくださいました。
グランドキャニオン,すごくよかったです。セデナもきれいでした。
途中のサボテンがいっぱいの風景もアリゾナらしかったです。
夕焼けもきれいでした。

ほかにも,フェニックスの辺りは,家も大きく,公園もいっぱいで,
モールもいっぱいありました。アジア系のスーパーも多く,
いろんな日本の食材が安く売られていました。
お世話になった家は,3人家族なのに,トイレもバス(シャワーのみも含む)も
3つありました。私が今住んでいるのは,トイレ,バス1つです・・・。
息子は,今までに入った家でいちばん広いと言って,喜んでいました。
同じアメリカなのに,今住んでいる所とはえらい違いです。
でも,こっちもいいですけどね。
アリゾナは暖かったんですが,こちらもその間,けっこう暖かかったようで,
残念です。
また,アリゾナにいる間に最後の土曜日にけっこう雨が降りました。
めったに雨が降らない所なので,まあ,ラッキーだったんでしょう。


ほかにも,アリゾナ州立大学を見に行ったり,クリスマスのライトアップを見に行ったり,
たこ焼きを作ったりしました。

子どもたちは,娘さんと2年ぶりに再会でき,楽しく遊んでいました。2年ぶりに会った
4歳の女の子は,さすが女の子ですね。7歳の息子はたじたじでした。

とてもとてもとてもお世話になった,あっという間の8日間でした。

唯一の観光も終わり,これからがんばります。

あ,息子は,英語をかなり忘れていました。

   河野俊之

2015年12月4日金曜日

苦手な分野

12月19日(土)にこちらの先生方を対象に音声教育のワークショップをします。
テーマは,アクセント教育とイントネーション教育です。
アクセント教育の方の準備は終わりました。
で,問題は文末イントネーションの教育の方です。
文末イントネーションは,アクセントと違い,型がきちんと分けられるものではありません。
少なくとも,
   A 本当? と  B 本当???
は,上げ方が違いますが,それによって,Bはかなり疑っているように聞こえます。
実際には,AとBの間は連続的なので,客観的に分けることはできません。
また,文末イントネーションは,発話意図と大きく関わります。
ということは,文によって,発話意図が変わります。例えば,同じ上昇調でも,
「行きますか」「行きますね」「行きますよ」
の発話意図は違います。
さらに,「行きますね」の下降調も,「ね」で一旦上昇してから下降するのと,下降するだけでは違うような気がします。
また,「行きますよ」は,上昇させる言い方,上昇も下降もさせない言い方,下降させる言い方もあると思うんですが,上昇も下降もさせない言い方と下降させる言い方の違いがよく分かりません。
まあ,連続的なものなので,当然と言えば当然なんですが。

それで,論文などを読んでいるんですが,よく分かりません。
基本的に,いわゆる文法の分野ですよね。
私は,文法が苦手です。これは,学生の時からです。
頭の中でいろいろ考えるのが苦手なんだと思います。頭がクラクラします。
音声は,けっこう客観的な結果が出やすいので,自分に向いているんだと思います。

まあ,でも,そんなことを言っている場合ではありません。
学習者が文末イントネーションがきちんとできない理由として,
発話意図とイントネーションの関係が分かっていないからというのがあると思います。
もちろん,すべてを網羅する説明は無理だと思いますが,
今は,説明が少なすぎると思います。
一橋大学の庵功雄先生が,「学習者に説明していないのに,こんな誤用がある」などというのは,
アンフェアだとおっしゃったことがあります。
私はアンフェアという強い言葉は使いませんが,音声では,学習者の問題について,
説明も練習もないときが多いですよね。
まずは,きちんと説明することが重要だと思うので,今,その内容と方法を考えています。
でも,難しいです。

   河野俊之


2015年12月3日木曜日

ブラックフライデー

先週は木曜日がサンクスギビングデーでした。
近所のお家で,パーティーをしました。
お一人がターキーを焼いてくださいました。
それの残りを持ち帰ったのですが,日本のお節料理のように
残って,何日も食べることになりました。
また,ほかのご主人がお寿司を作ってくださったり,
また,またほかのご主人(アメリカの方です)がアップルパイを作ってくださったり。
男4人のうち,料理をしなかったのは私だけでした。
日本だとパーティーのために男が料理をしないのはそんなに変なことではないと思うんですが。
私も肉じゃがでも作って持っていけばよかったかなと思いますが。
肉じゃがができるとすごく家庭的と思われますよね。
でも,パーティーに肉じゃがって!

金曜日はブラックフライデーと言って,大セールが始まる日でした。
その日は,朝6時から開く店が多いです。
駐車場はすっごく並ぶし,セールで取り合いになって,死者もでたことがあると聞いていたので,
行くかどうか悩んでいました。とりあえず,6時に家を出て,6時30分ごろに店に着きました。
でも,がらがらでした。
いろいろ買い物をしたのですが,駐車場にもなかなか入れないことを想定していて,
車を夕方まで借りていたので,もう1つ,店に行くことにしました。それは,本当に
混むときいていたアウトレットモールです。ここです。
http://www.premiumoutlets.com/outlet/clinton-crossing
確かに道も渋滞し,駐車場もいっぱいでしたが,土日の横浜のららぽーとなどよりは
断然すいていました。肩透かしをくらった感じです。
モールも,まあ,町田や御殿場など,日本にあるのと同じ会社がやっているので,
見た目はひじょうに見慣れたものでした。
でも,さすがに,ラルフローレンなど,アメリカの会社の物はひじょうに安かったです。
ラルフローレンでは,ポロシャツを2着,フロントジッパーのセーターを2着買いました。

けっきょく,ブラックフライデーでは,私は,
ダウンジャケット1着,靴3足(スノーブーツを含む),ポロシャツ2着,
フロントジッパーセーター2着,手袋1つ
妻,子どもたちもいっぱい買いました。こんなに買ったのは初めてです。
最初で最後でしょうね。

サンクスギビングデーも終わり,こちらはそろそろクリスマスに入ろうとしています。
ただ,日本ほど,まだクリスマスの感じはありません。
サンクスギビングデーが終わったばかりだからなのか,キリスト教以外の人への配慮なのか,
クリスマスは元々宗教的なものだから,そんなに騒がないのかは分かりませんが。

今週の土曜日からアリゾナ州立大学の先生の所に遊びに行きます。
たぶん,こちらで唯一の観光です。
でも,その前に,息子がstate projectの宿題を提出しなければなりません。
今,ほんとうにそれに悪戦苦闘しています。今週の金曜日にそれについて書きたいと思います。