2018年10月29日月曜日

福岡出張

10月27日は,福岡への出張でした。

音声教育のお話をさせていただき,主にヤマとアクセントのことを扱いました。
ただ,時間配分が・・・。アクセントのことをもっともっとやりたかったんですが。
また,伺う機会もありそうなので,そのときに,と考えております。
それまでに,研究と実践を進めます。

途中でご質問がありました。
まだ整理できていないので,詳しくは言えませんが,
鼻濁音については,『音声教育の実践』157ページに書いたので,それをご覧いただきたいと思います。
そこに私が書いていることは偏見です。でも,一般に言われていることも偏見だと思います。
数だけで偏見が決まるのはおかしいことだと思います。
そんなことよりも,まずは,学習者にとっての利益,そして,日本語音声を教え込むことでなく,
学習者の音声習得のことを第一に考えないといけないなあという考えを強くしました。

さて,28日は,たぶん,卒業後,初めて,出身高校のラグビーの試合を見に行きました。
まあまあ予想通り勝つことができました。来週は東福岡高校との試合です。
東福岡高校は,私の母校の試合の前にやっていましたが,まったく違うレベルでした。
もしかししたら,その試合も1本目(1軍)ではなかったのかもしれません。
少なくとも,私の母校は全4チームの中で明らかに小さかったです。
リザーブで入った特に小さい選手も勝っていたからか,特に一生懸命走るわけではなく,
何かしれっとしているなあ,とちょっと残念に思いました。まあ,勝っていたからだろうと思いますが。
とりあえず,後輩の姿を見て,練習で一生懸命やって,試合でも,勇気を持って,
全力を出すことが必要だなあと思いました。それと比べると,日本語教育の研究や日本語教育の授業なんて,
楽勝だ!!!と思いました。 ソンナコトハナイケド・・・。
高校ラグビーは私の大事な大事な原点の1つです。

もう1つ勉強したことがあります。空港へ歩いていこうと思ってはいけない。 Google先生を信用するな。

   河野俊之

2018年8月2日木曜日

こんな先生にお会いしたこと,ないですけど

http://www.u-can.co.jp/course/data/in_html/1450/job/

仕事の前に、職場近くのカフェで一息したこと,1回もないです。

朝のスタッフ会議したこと,1回もないです。

昼休みに、講師の先輩とランチへ行ったこと,たぶん,1回もないです。


私がだめな日本語教師だから(だったから)でしょうね。


でも,明るい話はいいと思うんですけど。

   河野俊之

2018年5月24日木曜日

JLEM(日本語教育方法研究会)の下見で国士舘へ

きのうは,9月8日に行われるJLEM(日本語教育方法研究会)の下見で,事務局の中川健司さんと国士舘大学に下見に行ってきました。
前回の名古屋大学での研究会は79件もの発表があったので,ある程度の発表件数に対応できるようにするのが大きな使命でした。
国士舘大学町田キャンパスはひじょうにきれいでした(うちと比べたら,だいたいどこもそうですが)。
ポスター発表は,学生ラウンジという所とふだん掲示板が置いてあるスペースを使用することになりました。何とかなりそうです。
昼休みは,昼食交流会の下見を兼ねて,学食に行ったんですが,ひじょーーーにボリュームがあって,びっくりしました。

今回の研究会については既にHPにアップされています。
http://jlem-sg.org/
発表申込は7月4日まで,原稿は7月25日までです。今回から締め切りを厳密にすることになりました。両日とも13:00が締め切りです。それより後は,よっぽどお金を積まれない限り,受け付けません。
ぜひご応募ください。あまりに応募件数が多いと困るんですが・・・。
私も会長になりましたが,ずっと応募する予定でおります。

       河野俊之

2018年3月2日金曜日

第19回実践持ち寄り会のお知らせ


今年度もほとんどブログを更新しない間に終わりそうです。
とりあえず,実践持ち寄り会のお知らせをお送りします。
今年度中の大学の仕事,研究関係,まだまだ残っていますが,今年度はあと5回は更新したいです。
あ,明日は,「子どもの日本語教育研究会」があります。私は今回,実行委員です。
http://www.kokuchpro.com/event/taikai3/


19回実践持ち寄り会
日時:318日(日)13301630
場所:学習院大学 南1号館201号教室 

参加のお申し込みはこちらへ。
http://www.kokuchpro.com/event/mochiyori19/

<プログラム>
13:30-13:40:開会

13:40-15:10:ブースセッション(4ブース)
 *ブースセッション:ポスターセッションと同様に進めます。報告者は、それぞれの 「実践 ブース(テーブル)」に実践の様子がわかる資料や教材等を展示し、報告します。他の参加者は各ブースをめぐって実践について報告を聞き、質疑応答をします。

15:20-16:20:実践の交流(参加者の関心によってグループに分にかれて)
 ご自身の日ごろの実践について話し合います。実践の様子が分かる資料(指導案、教材、教具、ワークシート、学習者の作品、学習者のコメント等)をご持参いただけたら、ありがたいです。なお、お持ちになる資料については、学習者のプライバシー等への配慮もお願いいたします。

16:20-16:30:閉会 

***** ブースセッションの発表題目・発表者・実践の概要 *****
ブース1 CLILを取り入れた上級学習者向け授業「なくそう!フードロス」の実践報告
ハン・マカラー、稲田直子(東京学芸大学 大学院生)
<実践の概要> 
本発表では、CLIL(内容言語統合型学習)を取り入れ、上級の日本語学習者向けに行った実践を紹介します。授業では「フードロス」をテーマに自身の体験やフードロス対策について話し合う活動を行った後、標語作成のタスクを行いました。この授業は大学院の授業の一貫として行われました。大学院生がCLILの理論を学んだ後、授業プランを作成、学部留学生の協力を得て実践を行いました。参加者からは「ただ話を聞くだけでなく、友達と話せたのがよかった」「標語作成が楽しかった」という感想があった一方で、参加者にとってどのような学びがあったのかについては反省点もあります。日本語教育においてCLILはどのように有効なのか、学習者は授業から何を学んだのかを、授業参加者や見学者の声から振り返ります。
ブース2 「テレビ番組制作を取り入れたプロジェクト型授業の実践」
幸松英恵(学習院大学国際研究教育機構PD共同研究員)
<実践の概要>
20172月に3週間、20182月に2週間と2度にわたり行なった体験型授業の実践報告である。学習院大学の短期日本語研修に参加した研修生(3040名)と、学習院大学の学生(3040名)で、千葉県の過疎の町に出向き、その町の魅力を外国人の目(学習院生の場合は東京近郊に住む若者の目)で再発見し、魅力を伝えられるような番組制作をした。制作した番組は、地域の方に届け、町おこしに利用してもらう予定である。番組を制作するに当たっては、テレビ朝日の社員の方が学校機関を訪れて授業をするという「出前授業」の枠組みを利用した。テレビ朝日の方から、テレビ番組の作り方や役割分担、ロケの仕方などを教わり、学生グループで企画書を書いたり構成台本を書いたりし、3泊4日のロケ合宿を行い、撮影を行った。このような活動は午後に行われ、午前の日本語授業では、午後の体験型授業をサポートするためのリーディング授業や会話授業が行われた。ロケ合宿から帰ってからは、ロケをしてきたことを踏まえた「記事作成」の授業とし、4技能をバランスよく鍛えることも目指した。
ブース3 「「わせだ日本語サポート」における自律的日本語学習の支援」
古屋憲章(早稲田大学大学院生)
<実践の概要>
わせだ日本語サポート(以下、「サポート」)は、早稲田大学に在籍する日本語を母語としない学生(留学生等)の自律的な日本語学習を支援するシステムである(報告者は「サポート」のスタッフである)。
「サポート」は、キャンパス内の留学生等が利用するラウンジ内に設置された専有部屋にて実施されている。2017年度秋学期現在、学期中の毎週火曜日、水曜日、金曜日12:0017:30に開室している。「サポート」では、常駐するスタッフ(大学院生)による日本語学習アドバイジングが行われている。日本語学習アドバイジングとは、スタッフが来訪した学生と継続的、かつ計画的に対話を重ねることを通し、学生が自身の学習目的を明確化し、現実的な学習目標を設定し、学習計画を立て、学習の進捗状況を記録するとともに、自らの学習を振り返る手助けをするという支援実践である。
本ブースセッションでは、「サポート」において行われた日本語学習アドバイジングの事例を示したうえで、事例を題材に自律的な日本語学習の支援に関し、参加者の皆様と議論する。
ブース4
「新たな地域日本語教室立ち上げにおけるアドバイザーの取り組みについて」
神吉宇一(武蔵野大学)
<実践の概要>
発表者は,2016年度より文化庁「地域日本語教育スタートアッププログラム」のアドバイザーとして,鹿児島県長島町の日本語教室立ち上げに携わっている。アドバイザーの仕事は,年に5回ほど現地を訪問し,様々な相談に乗って日本語教室の立ち上げと運営が円滑に行われるように支援することである。長島町には,日本語教育の専門家はもちろん,日本語教育に触れた経験のある人もいない。そのような状況で日本語教室を立ち上げているが,文化庁事業としては最もうまくいっている案件だと思われる。本案件について,アドバイザーとしての専門家がどのような形の支援を行なっているかを改めて整理してみると,様々な情報を体系化して伝えていることが,成功の一因になっているのではないかと考えられる。そこで本セッションでは,「情報や知識の体系化」と「信頼の構築」という観点から,実際に教室の運営や教育に携わらない専門家に求められることを考えてみたい。